第3節 Tera計算の位置付け
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Tera計算はニッチな分野で、配送センタの必要面積を求めるソフト。
配送センタのシステム設計は、大きく分けて「機器設備システム」「情報システム」「作業運用システム」と3ッあるが、当ソフトは「機器設備システム」に該当する。
都市・地域物流又は会社は、その組織の仕組み、考え方・運営方法によって物流が大きく変わる。 特に、配送センタに要求される規模や機能・要求能力が変化する。
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物流全般について学びたい人は、「物流と都市地域計画」
苦瀬博仁、鈴木奏到/監修 IBS「都市と物流」研究会/編著 を読んでいただきたい。
有形な物は、人から人に渡るたびに「商流」と「物流」が発生する。
組織体や会社はいろいろな部門がる、「物流部門以外」の人たちは、物流は自分と関係のない別の世界で起こっていると思っている。
これは大きな誤解で、「物流部門以外」の人たち(「商流」側)の行為が物流に反映されている。
例えば、
「仕入部門」が多く仕入れを行えば入荷が多くなり在庫が増えれる、少なければ欠品が起こる。
「営業部門」の成績で出荷が増減する。
これらの影響を受けるのが配送センターである。
そして、配送センターを受け持つ「物流部門」は、出荷量・入荷量及び在庫量を自ら調整することは出来ない。
物流部門以外の人にも、物流を理解してほしい理由が上記にある。
あえて実名を挙げるが、Amazonに商品を注文すると、商品の大きさの10倍もある梱包物が届いた時期があった。
これは、配送業者との取り決めで、ある形状まで1梱包の配送料が均一、均一料金の最大の段ボールの一種類を使用して、Amazonが配送センターの効率や費用を削減してたと想像する。
私の想像は当たってないかもしれない。しかし、結果として配送業者のトラック積載効率は落ち、Amazon以外に良いことは無い。 社会全体から見たら、一社のエゴ(局部利益)が社会に不利益(全体不利益)を与える、悪しき例である。
生産者・消費者や組織が局部利益を考えて行動すると全体利益が損なわれることが多い。
その意味で、物流に関心を持つ必要がある。
Tera計算ソフトの操作を繰り返すと、配送センタのイメージが見えてくる。
物流知識がない人、物流部門でない人にTera計算ソフト体験してもらいたい。