第2項 出荷データの波動について

出荷物量は毎日増減している、日単位でグラフにプロットすると波のような曲線ができる、これを出荷波動と呼ぶ。

企業の売り上げは季節や月及び曜日により出荷波動があり、出荷物量も売上に連動している。

また、業種により季節により商品ボリュームが異なる(夏物・冬物)場合があることも考慮する必要がある


この出荷波動の高い出荷データに合わせって配送センターを作ると大きな配送センターになり不経済である。

経済的な規模をの配送センターをつくには、計算に採用する出荷データが、出荷波動の高い出荷日とどの程度差があるか、ピーク時にどのような対策がとれるかを確認する。 

対策は、稼働時間延長、作業員増員、他施設へ依頼、出荷の前倒し作業
(運用の変更)等がある。

これらの対策は、物流部門以外の仕入部門や営業部門にも影響が及ぶので、対策を関連部門に説明し、全社的な合意を得る必要がある。


上記表は8月の物量に適合した配送センターを立案するため集計・分析のターゲット日を決めるために作成した物流量の波動表です。

ターゲット日を週間物量のMAXではない木曜に選定した意図は、ピーク日対応を稼働時間延長や増員及び外部委託などで行い、配送センターを経済規模にするため。
物流波動は年。月・週だけではなく、祝祭日や天候、お客様の店舗新設などにも起こる。


第1節 出荷データの内容

第1項出荷データ項目

配送センターは出荷先の注文に基づき商品を出荷する、この出荷実績をまとめたものを出荷データと言う。

A出荷先にB商品を10個出荷した」EEntryIItemQQuantity)という記録である。

Tera
計算では上記EIQだけの情報では配送センターの設計は出来ないので、必要な項目を追加した。

下記データは出荷データの項目。


行連番
出荷データのレコードの順番(レコードに付けられた連番)

出荷日 出荷した日付(出荷データには複数の出荷日がある)

出荷時間 出荷した時間、時間当たりの物量集計に使用

出荷先(E) 商品を納品した社名又は店名     

アイテム(I) 商品名又は商品コード(SKU区分可能なこと)

アイテム区分 出荷データ分析集計時にアイテムの範囲抽出又は範囲除外するための項目、必要なければこの項目に記載無しと入れる。

出荷区分
出荷データ分析集計時出荷先の範囲抽出又は範囲除外するための項目、必要なければこの項目に記載無しと入れる。

出荷ルート 同一のトラックに積載できる出荷先のグループの出荷経路名、又は出荷先を複数グループ分けた出荷経路を管理する出荷経路名。

バラ数(Q) 作業や管理をするための最小単位(SKU)。

SKU(Stock Keeping Unit)とは ,受発注や在庫管理の最小の管理単位で、同じ商品でもケース入り数や商品サイズなどの違いを区別して管理。

ケース入数 ケース換算を算出しケース単位出荷とバラ単位出荷の区分及び数量計算に使用する項目。

PLケース積付数 パレット換算(今後はPL換算と呼ぶ)を算出するための項目で、指定パレット荷姿に積付けることが出来るケース数。

ケース容積 バラ数を容積に換算する項目(ケース換算後に計算)「ケース重量」、バラ数を重量に換算する項目(ケース換算後に計算)

Tera
計算に使用する出荷データ(添付Excel参照)は、データの項目列変更や項目名変更はできない、
これはTera計算で出荷データをインポート時のルールとして理解いただきたい。

出荷データ 単純集計
 出荷データは60.000レコード
配送センターの規模は、中規模の上位から大規模の下位の位置づけ?
業種は小型家電・電子機器のBtoBを主体とした配送センターを想定している。
第2章 Tera計算0 出荷データ加工

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