第6節 出荷スペース


第4章 Tera計算2_配送センター規模計算
出荷スペースは、出荷作業(ケース仕分・バラピッキング及び検品・梱包)が完了し出荷を待つ出荷梱包物が一時待機するスペース。トラックに積載しやすいように出荷先別(出荷ルート別)に出荷品を直置き又は輸送機器(PL・カゴ台車等)に載せられている。

第1項 出荷スペース面積とバース数の計算

時間当たり出荷物量、トラック積載容積

第2項 出荷ピーク時間帯物量

Tera計算 2は出荷データを事前に分析して、一時間当たりの物量が多い物量比=(一時間当たりの物量が多い物量/1日の物量)*100を表示している。 この物量比と表示されている各表を見比べ物量比を入力する。
機器設備稼働率を上げるために物量比を目安25%以下にしたい。
30%を超えている場合は、概算規模計算であるTera計算時2は30%しても良いが、詳細検討時には物量比を前倒し作業などの対応策をして物量比を小さくしないと過剰仕様の機器設備を設定することになってしまう。

第3項 出荷方法と全物量比

出荷時のトラック車種を3パターン計算できる。 全量物量比は1日の出荷量を100%とした時各パターンに割り振る比率。
出荷トラック車種と積載率
トラック車種は11種類(2T標準・2Tロング・2Tロングワイド・4Tウィング車・4Tアルミトラック・4Tアルミバン・4Tウウィング車・10T スーパー・14T Gカーゴ・コンテナ20f・コンテナ40ft)。

出荷先の荷降ろし場が狭い・路上での荷降ろし等を考慮して、入荷トラックに比べ小型な車種が選択される、コンテナや10T以上の大型車両が選択されることはない。 出荷コンテナ容器や輸送機器による積載率は入荷積載率より劣る。
出荷積載方法と輸送機器
荷降ろし時間を少なくするためにカゴ台車などの輸送機器を使用している場合が多い。輸送機器は7種類(直積み輸送・パレット1100*1100・カゴ台車850*650・カゴ台車1100*800・ドーリ台車・両袖6輪台車・両袖台車)選択可能。 ケースはカゴ台車、バラ容器はドーリ台車・両袖台車が多い。

第4項 バラ出荷容器

大口出荷先へ定期的に納品する専用便は輸送機器や容器の返却が可能。一方で小口出荷先や個人の出荷先は共配や宅配便を使用する、他社と共同で配送する共配や運送業者に依頼する宅配は一方通行で、専用便は輸送機器や容器の返却は不可能。
自社便(専用便)は輸送機器や出荷コンテナ容器を使用可で、共配・宅配は段ボール包装で出荷することになる。
工程の流れとしては、双方ピッキング完了までは出荷コンテナを使用して検品後、出荷データの出荷区分(出荷コンテナ・段ボール)に基づいて、出荷区分(出荷コンテナ)はそのまま出荷、出荷区分(段ボール)は段ボールに再包装して出荷する。



出荷コンテナ容器は30型・40型・51型・60型の4種類の設定が可能で、型の前の数字はリットルで容量表している。
充填率=商品容積/容器内寸容積で、上限は90%が目安、商品が大きい場合や緩衝材を入れる必要があるときは70%程度になる。また、出荷物量が少なく出荷コンテナ容量に達しない出荷コンテナ、複数出荷していても端数出荷コンテナが有る事も充填率を下げる要素となる。 端数コンテナとは出荷コンテナ3個出荷で商品が2.5出荷コンテナであるとき、0.5分を入れた出荷コンテナを端数出荷コンテナと言う。 同じ意味で端数パレット・端数カゴ台車などで使われる「端数」は同じ意味。
通常出荷コンテナは折り畳み型で容積を小さくできる、返却時は折り畳み5段でドーリに載せていることを前提に空出荷コンテナ置場の計算、40型の空出荷コンテナの置場は一個当たり0.0118m2と計算。 ドーリはコンテナ容器専用台車のこと。

第5項 出荷スペース面積倍率

出荷スペース面積の計算は、荷同士の隙間、作業動線や出荷スペース内の荷役を考慮していない、これらの顧慮していない必要な面積を顧慮し、倍率で本来あるべき面積を計算する。120%から130%が目安。
タブページの表についての説明
計算結果タブページは出荷スペースの計算経過と計算結果を表で示している。
そのほかのタブページ出荷トラック仕様・輸送機器仕様・トラック別輸送機器積載量・輸送機器別バラ容器積載量・トラック別PL2段バラ容器積載数・計算に使用した数値を表示、計算内容を表で閲覧できるように工夫している。

 
 
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