第1節 EIQ分析

 第7章 Tera計算参考

EIQ表作成画面


表は、全出荷データ対象にバラ数の多い順位にアイテムがソートされている出荷日2022/05/09のデータ。
出荷先順位1及び2は出荷されていないので空欄、スクロールすることにより全438出荷先の数値を表示している。
アイテム数が1984有るので表示範囲やPC負荷による処理速度のを考慮し66ページに分轄して表示している。
この表の大きさは430行*1984列、このままでは人間の目では読み取れない。

所見:
上記表で出荷先1及び2が空欄になっている。 この空欄は上位1・2出荷先は出荷されていない。、多分、下位アイテムで緊急出荷アイテムはあるが、出荷はお休みの日である。
このような意図的に出荷日を分散させる運用は多くの配送センタにある。

3PL会社に勤務していた1980年代にアパレルの現場で使用されていた種まき表はEIQ表と似ている。
種まきの作業は、お母さんが食器棚からお菓子の袋を取り出し、お菓子袋から3人の子供にバラで与える。物流でなくても昔から人がやってきた作業である。
同時期に物流専門誌にソフト開発者が種まき表と作業方法を紹介する記事を見た記憶がある。私は物流におけるEIQ分析の源流はバラピッキング時作成される種まき表にある、と思う。
初めてEIQ表を見せていいただいたとき「種まき表ですか」と尋ねたら、鈴木震先生は「そうだ、この表には深い意味がある」と言われた。 この時、「EIQソフトとして表やグラフ作成のプログラム作らせてください」とお願いしたことから鈴木震先生にご指導を頂く事になった。 先生のご自宅に通った頃がなつかしく思い出す。
この時期学んだものをソフトに組み込んでいる。

所見:
具体的発表がされなかったが「SEIQ」とう、EIQ分析に商品寸法を加えた手法を示唆していただいていた、Tera計算はこの「SEIQ」がもとになっている。Tera計算にケース換算・PL換算・容積換算・重量換算を具現化している。


第3項 EIQマトリクス表の作成

EIQ表を、アイテム5ブロック*出荷先5ブロック=25ブロックに分けて集計したものがEIQマトリクス表である。
経験から、システム設計時、機器設備を割付付けるに都合の良いブロック分け数と考えている。
この表は、必要に応じてケースやPL・容積に換算した数値を計算することが可能。
従来計算と同時に表示しているので、従来計算方法と比較しながら学習してほしい。

EIQマトリクス表


表は、アイテム数132あるCケI_A1ブロック1099レコード(行数)出荷しており、CケE_A1ブロック上位21発送先に488行
CケI_A2ブロック185行等、CケI_A1ブロック合計1009行(300出荷先)出荷していることをあらわしている。

所見
EIQマトリクス表はTera設定で、下記表のように全体100%として、各ブロックにランキー比率(%)の物量が割り当てられている。
ランキーについては「第2章 Tera計算0_出荷データ加工」参照。


各ブロックの比率は、Tera計算0_データ加工時、Tera設定の変更により変えることが出来る。
ランク分けは、出荷データ全体を対象に分析集計して行われる。出荷日を指定した抽出EIQマトリクス集計は、多少比率偏差がでる。


第1項 EIQ表の作成

EIQ表は種まき表と書いたが、縦列がアイテム横行が出荷先である。

第2項 EIQ散布図の作成

EIQ表の1マス(セル)を点で表現し、出荷データ全体を一画面で表示した表がEIQ散布図である。

EIQ散布表


表は、EIQ表を全体表示するために出荷されているセルを打点で表した散布図である。
残念ながら全体の傾向は見えても物量を見出すことはできない。